人気ポップ歌手
カイリー・ミノーグが、先日初期の乳がんであることを告白し、手術をしました。
成功だそうで、よかった、よかった。
誰でも一度は、アイドルのファンになったことがあると思うんだけど、カイリー嬢は、昔僕がファンだったアイドル。デビューから18年経った今でも細々とファンを続けている。
同世代が、おにゃンコクラブやら、光ゲンジとかのジャニーズ系のファンになる中、和好きの僕がなぜか、オーストラリア出身のカイリーのファンになった。
これが1987年1月発売のファーストシングル「I should be so lucky」
ブリブリのアイドルですねえ。元々は女優&モデルで、歌手とあわせて3足のわらじでやってたんだけど、いつのまにか、同世代の歌手である、マドンナやらマライアを追い越した感がある。親しみやすい人柄から、幅広い年齢層でファンを獲得し、オーストラリアでは、オリビアニュートンジョン以来の国民的人気歌手。
155cmと小柄な体に、愛嬌があって、本国オーストラリア、UKは元より、日本人にも受けがよい。
僕がファンになったきっかけは、当時イギリスのヒットメーカーだったSAWが大型新人をプロデュースするという噂でマキシシングルを聞いたこと。
キャッチャーなリズムと落ち着いた高音に魅せられた。
SAWとは、主にアレンジを担当するマイク・ストック、作曲とリズムパターンを担当するマット・エイトキン、プロデュースを担当するピート・ウォーターマンの3人によるプロデューサーチーム。
オールディーズやABBA風の曲をダンサブルに仕上げるのが特徴で、彼らの所属するレーベル名PWLから、PWLサウンドと呼ばれた。
1984年からの10年弱の間、ヒット曲を量産し、カイリーがデビューした1987年頃は、ヒットチャートトップ10に常に数曲のプロデュース曲が入り、毎週のように彼等のプロデュースしたアルバムが発売されていた。
小室哲哉が彼等の影響を受けていたのは有名。
最近では、トミーフェブラリーの楽曲を手がけるMALIBU CONVERTIBLE氏がSAWの生き写しと言い切れるほど同系の曲を数々手がけている。
SAWやPWLサウンドを知らない人も、
トミーっぽい曲である程度予想してもらえると思うけど、曲はどこまでも薄っぺらなのだが、聞く人によっては特別に気持ちの良いリズムパターンを持つ。
シャカ♪シャカ♪してるだけで嫌いという人も多い。
1日1曲のペースで作ってるんだから、深みのある曲なんてほとんどなかった。
でも、半分ノリで過ごしていた昔の僕やティーンエイジにとって、彼等の作る使い捨ての楽曲はとりわけ気持ちがよかった。
閑話休題
1990年代に入り、才能の枯渇からSAWは低迷し、それに合わせて歌姫カイリーの人気も失速。
アイドルからの脱皮、恋人の自殺に苦しみ、復活を遂げるのは1990年代が終わりを告げる頃となった。
復活後はセクシー路線で活躍し、きわどいファッションが多くなった。またアートにも積極的に参加している。
ヌードには数度なっているが、どれもボディーペインティングなどを発表する媒体としての役割で裸体を魅せており、エロ系とは一線を引いている。
今、36歳、同世代として、第一線で活躍を続ける彼女に元気づけられていたが、先日の突然のガンの告白と婚約の同時発表、そして手術。
ガン告知を受けてすぐ婚約を決めたそうです。
心強いパートナーがいて、何より勇気づくでしょう。
手術が成功して何よりだが、もし乳房を除去していれば、セクシー路線を続けることは難しくなる。今後数ヶ月続く放射線治療の影響もでるでしょう。
彼女は復帰後のチャリティー活動に意欲を示していると伝えられている。
僕は彼女の人柄が変わらない限りファンを続けると思う。
先日、フォーリーブスのコンサートに黄色い声を上げるおばちゃんの映像を見て「なんだかなあ」と思ったんだけど、きっと僕もああなるな。
今一度復活して、また、伸びる高音で魅了して欲しい。
明日5月28日は彼女の37歳の誕生日です。
完治と復活を願い、デビューアルバムを殿堂(ライフログ)入りすることにします。
写真は30代になってからの雑誌表紙の一部(オフィシャルHPより)