西表島の通行路には、東側、大原あたりから北回りに舗装路(県道215号)がある。
開通は1977年(30年前)。
それまでは、山中を抜ける道を生活路としていた。
悪路にハブ、この道を抜けるのは容易ではなかった。
より、便利な道を・・・
とのことで、この生活路を広げて立派な道路とするべく工事が始まったが、まもなくイリオモテヤマネコが発見され中止。
その後、道路は北回りの周回コースへ変更され、県道215号として完成。
以来、山中を抜けるコースは休道となった。
それからしばらくは、営林署が、細々と木を切り出す道として使用していたが、営林署が、使用をやめてからは廃道となり、荒れ果てた。
現在では、春休み、夏休みに大学のワンダーフォーゲル部がこぞって集まりにぎわう。(とはいっても、平均一日1グループくらいだろう)。
それ以外の季節は変わり者がときたま通るのみ。
道は険しい。
今回、はじめてこの廃道を歩いて抜けた。
軍艦岩までは観光フェリーでの移動。
そこからは徒歩。
第二山小屋跡でキャンプ。
翌日に、大富まで抜けた。
見どころも何も、途切れなくジャングルが続いているだけ。
ただひたすら、どこまでも。
そんな日本で唯一本物のジャングル「西表」を、僕風な写真中心のレポートをしてみたい。
木の根元がほじくり返されているのをよく見かけるが、これはイノシシのしわざ。
迫力ある板状根
木にウネウネまとわりつくこの植物は
宿主を殺してしまうタイプ。
もう宿主は枯れてしまって、中は空っぽ。
かつては、主に営林署が木を切り出す道として利用していた。
この滑車はその頃のもの。
一つ目の滝、マリウドの滝を臨む展望台に到着。
写真を撮りながらのペースで軍艦岩からここまで40分ほど。
つづく