求めている未来、落胆の現実、ささやかな生活



名画座の香り

先日、ちょくちょく行くミニシアターで座席に座り「岸辺のふたり」上映開始を待っていると、開始時間にスクリーン脇に従業員が立ち、簡単な作品の説明を話しはじめた。
「・・・それではただいまより、岸辺のふたりを上映いたします。ごゆっくりご鑑賞ください」
学校のようなチャイムがなり、映画ははじまった。
粋な演出で、映画は神聖化された。

映画館について調べてみたところ、東京テアトル株式会社グループの傘下。
グループ一覧を見ると、僕が10代に世話になった名画座が並んでいた。
一例を挙げると、テアトル新宿で「レイダース」と「Uボート」の2本立てを観た。
たしか600円だったと思う。
当時、僕のお小遣いは月に3000円だったので、ほとんどの映画は、封切からやや遅れてこのような名画座で観ていた。
レイダースは、ルーカスとスピルバーグのコラボ、インディージョーンズシリーズの1作目。現在第4作を製作中の人気作だけど、ロードショーの興行成績はパッとしなかった。
Uボートはウォルフガング・ペーターゼン監督の出世作。暗いドイツ映画が売れるはずがない。その後、似た潜水艦ものが多数でたけど、僕はこの映画が一番の潜水艦物だと思っている。戦争というテーマから唯一逃げていないから。

経営者が良い映画を選び組み合わせ、出来るだけ安価な価格設定をしていたのが名画座。

会社名にも驚かされた。今は無き伝説のビッグシアター「テアトル東京」から名づけたという。
小学生の僕は、親に連れられ、この大きな映画館で「スターウォーズ」を観て、近代SF映画の幕開けを体感したのだ。

バブル期にほとんどの名画座経営は行き詰まり、大半は無くなった。
が、環境に適応して、どっこい生き残り、いまだに佳作を提供している。
4年も昔の映画「岸辺のふたり」の公開は、テアトルタイムズスクエアの支配人が持ちかけたそうだ。名画座の香りが漂う。

いつも、いつも、素晴らしい映画をありがとう。

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その先日行った映画館の休憩所。ここにも名画座の香りが。
by solitarylife | 2005-02-17 00:12 | 映画
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