先月末の岩手の話に戻る。
花巻の商店街は、ご多分に漏れず、シャッター通り化が進行済み。
稀に見る大規模の商店群、ここ10年で、そのほとんどが店を閉めた。
風情だけではやっていけないこのご時世の中、今も昔のままやっている店は、
何かしら集客のキーワードを持っている。
この、至って普通の店頭ショーウインドウは
やぶ屋。
この店のキーワードは
賢治が愛した天ぷらそば
農民の自立に力を貸したいと
農学校の教員となった宮沢賢治は
20代後半を農業学校の教員として過ごした。
その教員時代に、昼飯に通っていた店がこのやぶ屋だった。
「ぶっしゅに行きましょうか」
そう、昼ご飯に誘っていたそうだ。
特に好きだったのが、天ぷらそばと三ツ矢サイダー
となれば頼む品は当然
ベタベタな注文でちょっと恥ずかしい^^;
味は至って普通の店屋物のそばでしか無いんだが
賢治好きにとっては抜群のシチュエーションなわけで、
しみじみ食べちゃいます。
今の写真をレトロ調に加工。
普通のそばがこーいう感じで味わえる店です。